絞り開放で撮るデメリットとは?

レンズを選ぶ際に開放F値を考慮する人は多いと思います。EF24mm F2.8 IS USM のレンズだとしたらF2.8の部分が開放絞り値です。この数値が低いほど明るいので速いシャッターを切ることができ、ブレの防止になります。

選ぶ際だけでなく撮るときにも「絞り優先」で開放に設定していないでしょうか?例えばEF50mm F1.8 STMのレンズだったらF1.8で絞り優先で撮ることです。

実は開放にはデメリットもあります。

シャープでない

レンズの性質として、周辺に行くに従って解像度が落ちていきます。解像度落ちのない完璧なレンズを作ろうとするほど価格に跳ね返って来ます。逆に言えば中心が一番解像度が高いのです。絞ることで周辺を通る光線をブロックし、中心だけを通ってカメラに届くのでシャープになります。ただし絞りすぎると回折という回り込み現象が起きてしまい解像度が下がってしまいます。一番シャープな絞りはレンズによって異なりますが、およそF8~10ぐらいが一番シャープです。絞りで迷ったらF8ぐらいにしましょう。

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被写界深度が浅い(ピントの合う範囲が狭い)

絞りは明るさをコントロールするためと同時に被写界深度をコントロールすることができます。被写界深度とはピントが合っている(ように見える)前後の範囲のことで、絞るほど(暗く)するほど深く(ピントの範囲が広く)なります。逆に絞りを開く(明るくする)ほどその範囲が狭く(浅く)なります。

そのため開放だと状況によってはピントの合っている範囲がわずか数センチということがあり、少し動いただけでピントがズレてしまいます。ポートレートを撮っていて、片方の目はピントが合っているのにもう片方の目はピンぼけしている、なんてことにもなります。

ピントにシビアな際にはなるべく絞りましょう。

63 mm, 1-80 秒 (f – 4.0)

周辺光量低下がある

これは安価な高倍率レンズで顕著なのですが、開放で撮ると周辺光量低下があります。四隅に行くに従って暗くなるのです。これは3段回以上絞れば改善します。APS-Cといった小さなセンサーのカメラではあまり目立ちませんが、フルサイズのような大きなセンサーだと目立ちます。

ですので3万円ぐらいで18-250mmの超高倍率ズームレンズは買わないほうが良いでしょう。

色収差がある

上の周辺光量低下と同じように安価なレンズで目立つのに色収差があります。これは写真の周辺部分の被写体の輪郭部に紫や緑色のにじみ(フリンジ)が発生する現象です。

これもやはり絞ることで軽減できます。

まとめ

例えば、時速200キロまで出せる車を運転していても、常時200キロ/時で走ることはありませんよね。それと同じようにレンズの開放絞り値が例えばF1.4だからといっていつも開放で撮るのではなく絞ることも必要です。

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