よくわかる。シャープ処理のしくみ

PhotoshopとLightroomにはシャープ処理がありますね。Webにアップしたりプリントする際に写真をくっきりさせるときに使います。

そのシャープ処理は具体的にどうなっているのか、今回はそれを掘り下げてみたいと思います。具体的な仕組みを知っておいて損はありません。

シャープの2つの要素

シャープネスは2つの要素があります。

  • 解像度
  • 輪郭部分のコントラスト(acutance)

解像度

解像度は画素数のことです。「2000万画素」などと言いますよね。縦と横のピクセルをかけた値です。高ければ高いほど解像度が高く、細かい部分も見えます。

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輪郭部分のコントラスト

シャープネスは解像度だけではありません。輪郭部分のコントラストも重要です。これを理解するために以下の図(左)にシャープ処理をかけてみたいと思います。左が前、右が後です。

sharpness-acutance

右のほうが色が濃くなっているように見えますね。左右それぞれのAとBは違う色のように見えます。

before-sharpened after-sharpend

では、シャープネスは単にコントラストを高くしたということなのでしょうか?濃い左側はさらに濃く、明るい右側はさらに明るくなっているように見えます。AとBの色は違うように見えます。

しかし、実はAとBは全く同じ色です。コントラストが高くなっているのは輪郭付近だけなのです。

same-color-before-after-sharpened-contrast-on-edges

シャープ処理とは、輪郭部分のコントラストを高くすることで見かけ上のシャープネスを上げることです。明るい側をもっと明るく、暗い側をもっと暗くしています。

こうすることで細かな部分を際立たせることができます。髪の毛の一本一本がくっきりし、肌の質感などがくっきりします。

シャープネスの目的

  • ピントがずれた写真の救済
  • ブレたときの救済
  • 見る人の注意を引く
  • ディテールを際立たせる

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PhotoshopとLightroomでシャープにする

Photoshop

  • アンシャープマスク:メニュー>フィルター>シャープ>アンシャープマスク。(余談ですが「アンシャープマスク(UnSharp Mask」は「シャープマスク」にすべきだと思うのは私だけでしょうか?英語で「un-」がつくと否定の意味になるので。)
  • Adobe Camera Rawを使う
  • ハイパスフィルターと描画モード「オーバーレイ」を組み合わせる
high-pass-filter unsharpmask-photoshop adobe-camera-raw-sharpening

Lightroom

Lightroomシャープにする方法は3つあります。

  • 現像モジュール
  • ブラシ
  • 書き出し時

詳しくは別記事へ

知って得する。Lightroomでシャープにする3つの方法

いつシャープ処理をかけるか?

シャープ処理はカメラやPCどちらでもすることができます。カメラでは、簡易現像や、ピクチャースタイル(キヤノン)などの「味付け」だったりと。PCのソフトにしても、上で見たように基本パネルで行うか、書き出し(変換)時に行うか、一つではありません。

いつシャープ処理をかければいいのでしょうか?

シャープネスをかける方法は2つアプローチがあります。

  • 1ステップ型」:ワークフローの最後に一括で行う(Lightroomで言う書き出し時)方法。
  • 2ステップ型」:ワークフローの最初に軽く行ない、2回目は書き出し時に仕上げとして行なう方法。

どっちにすればいいのでしょうか?

RAWファイルを処理する場合には、2ステップ型にすべきです。

RAWは、センサーが受けとった生のデータなので、デフォルトでは若干シャープネスが弱いからです。RAWファイルに含まれているディテールを引き出すために現像ソフトに取り込んだ直後に軽くシャープ処理をかけます。これがステップの1つ目です。

2つ目は出力時に行ないます。媒体や解像度によってシャープの適用量が異なるからです。Webにアップするのであれば、出力される解像度によって異なるシャープネスを適用します。小さい画像なら強めのシャープネスに、大きな画像であれば弱めのシャープネスです。一方、プリントするときは、写真を見る距離によって必要なシャープネスが異なります。近くで見るときはあまりシャープネスをかけなくても細かな部分まで見えるので、シャープネスは弱めに。遠くから見るときは細かな部分が見えにくいのでシャープネスは強めにしましょう。

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