Photoshopの「再サンプル」とは?

Photoshopではキャンバスの解像度を変更することができます。解像度を既存のよりも小さくするときは画質面で全く問題ありませんが、大きくするときにはそうはいきません。そのまま拡大してしまうとギザギザになってしまうからです。

しかし、Photoshopで小さな画像を解像度調整で大きくしてみると、思ったよりも画質が良いと思ったことはないでしょうか?普通、小さな画像を大きくするとギザギザになってしまいます。Photoshopでは解像度を上げて拡大しても画質が維持されています。不思議ですよね。

これは「再サンプル」という技術なのですが。今回はこれを解説します。

カンバスサイズと解像度の違い

画像のサイズを変更する方法として、解像度変更とキャンバスサイズ変更の2種類があります。再サンプルの実例を見せる前に、両者は何が違うのか見ていきたいと思います。

キャンバスサイズ変更:既存のレイヤーのサイズは変更せず、ドキュメント作成時に設定した「土台」のサイズを変更するものです。例えばキャンバスサイズを小さくすれば既存のレイヤーが一部切り取られ、大きくすれば余白が作られます。

設定を開く方法:メニュー>イメージ>カンバスサイズ

131124-095626 canvas size set

解像度変更:既存のレイヤーとキャンバスサイズ両方のサイズを変えます。大きくすれば画像も大きくなりますし、縮小すれば画像も縮小されます。

設定を開く方法:メニュー>イメージ>画像解像度

131124-095626 131124-095626

カンバスサイズと解像度の違いをまずは理解しておきましょう。再サンプルを使うのは解像度変更です。

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拡大するとき再サンプルを使うと

再サンプルを使わずにそのまま大きくしたらどうなるのでしょうか?左が元画像(150×100 ピクセル)、右が拡大した画像(600×400 ピクセル)です。ギザギザになってしまっていますね。

131124-095626before enlarged 131124-095626enlarged without resampling

再サンプルを使ってみたらどうでしょうか?上と同じ解像度に拡大してみました。今回は「再サンプル」にチェックを入れています。するとどうでしょう。上はギザギザになってしまっていますが、ここでは滑らかになっていますね。

131124-095626before enlarged 131124-095626enlarged with resampling

再サンプルとは、画像のサイズを変えて、ピクセル構成も変わったときにそれを補間する技術です。画像を縮小するときは単に不必要なピクセルを破棄するだけでいいので簡単ですが、画像を拡大するときはそうはいかないので、再サンプルの威力が発揮されます。小さな写真を大きくするときの「魔法」と言えます。

再サンプルは、解像度変更の一番下の項目にあります。

re sampling

再サンプルの種類

再サンプル機能にはいくつか種類があります。

  • 自動:Photoshopが以下の再サンプルの方式から自動的に選択してくれる。
  • ディテールを保持(拡大):拡大するときにノイズ除去を設定できる
  • バイキュービック法:ピクセルの上下左右斜めの8つのピクセルの色を平均した色を作り出す。Photoshopにいくつかのバイキュービック法のメニューがある。
    • バイキュービック法(なめらか):画像を拡大するときに使う。
    • バイキュービック法(シャープ):画像を縮小するときに使う。
    • バイキュービック法(滑らかなグラデーション):滑らかな階調を再現する。
  • ニヤレストネイバー法(ハードな輪郭):周囲の色を既存のピクセルに追加する。滑らかにはならないので写真には向かない。ラインアートやデザイン系に向く。
  • バイリニア法:左右上下の4つのピクセルを平均した色を作り出す。滑らかな色合いになるため写真に向く。

まとめ

小さな画像を拡大しても画質を維持できるというのは「魔法」といってもいいですね。昔デジタルカメラの画素数がまだ低かった頃に撮った写真を大きくプリントしたいとうときにも役立ちそうです。

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