Photoshop と Lightroom を比較してみた

Adobe の画像編集ソフトとして有名なのとして Lightroom とPhotoshop があります。両者とも画像を編集できるソフトであり、大変よく似ています。

両者は何が違うのでしょうか?それぞれのメリット・デメリットをまとめてみました。

共通点

両者を比較する前に共通点を確認しておきたいと思います。

  • Adobeのソフトウェアである
  • MacとWindowsの両方で使用可能
  • 高度な画像編集ソフトである
  • カラーマネジメントに対応
  • RAWファイルをサポート
  • HDR、パノラマ結合が可能

こんなところでしょうか。

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Lightroom

それではLightroomとPhotoshopの比較です。まずはLightroomから。正式名はAdobe Photoshop Lightroomですが、決してPhotoshopの廉価版ではありません。全く別のコンセプトで作られたソフトです。

メリット

大量の写真を一度に処理・管理できる:いちばんのメリットはこれではないでしょうか。Lightroomは現像パラメータをプリセットとして保存して次回からはそのパラメータをワンクリックで適用できます。管理にはコレクションやスマートコレクションとして自由に分類することができます。

Lightroom現像プリセットの作り方

preset settings

SNS へ直接アップできる:普通、RAW写真を SNS などにアップするには 「JPEGに書き出し→ SNS から保存先フォルダを開く→選択→アップ」 という手順が必要でしたが、Lightroom の「公開サービス」を使えば Lightroom から直接 Facebook などへアップロードできます。以下の画像では Facebook とFlickrしかありませんが、アドオンを使うことでその他のサービスも追加することができます。

Lightroom publish service facebook

編集をさかのぼれる:Lightroomでの編集はカタログというデータベース上での作業ですので、過去の編集履歴がすべて保存されていてさかのぼることができます。

history non destructive

使いやすい:Photoshopは大量のツールがあるのはいいのですが、必ずしも使い勝手はよくありません。Lightroomはその点ユーザーに大変わかりやすいインターフェイスになっています。例えば、現像モジュールは重要なホワイトバランスや露出補正がいちばん上にあり、重要な順に並んでいます。

develop_module basic panel

管理が楽:「普通」のソフトのファイル管理はフォルダに入ったファイルを参照するフォルダ形式です。それに対して Lightroom はカタログというデータベース上で一元的に写真を管理するのが特長です。ですので複数のフォルダにまたがっている写真を同時に見ることができます。また、キーワードを追加したり、レート、フラグなどを追加して分類することもできます。

フィルタ機能を使えばそれらのキーワードやレーティングなどの条件を絞った写真だけを表示することができます。複数の条件を組み合わせることもでき、例えば、「何月何日に撮った、〇〇のキーワードを含む写真」といった感じでも使えます。

Lightroom filter

一連のワークフローが完結する:以上の特徴を見ればわかるように、Lightroomは 取り込み→編集→出力 という一連のワークフローがひとつのソフトで完結します。

デメリット

取り込みが必要:Lightroomはカタログというデータベース上での作業なので、作業をするにはまずはじめにカタログに画像を読み込む必要があります。

読み込みモジュールについては別記事へ

【詳説】Lightroomの「読み込み」モジュール

lightroom-import-button

書き出しが必要:読み込みが必要なのと合わせて、JPEGなどの利用可能な形式にするために書き出しという作業が必要になります。

ただ、 SNS にアップする場合は自動的にJPEGなどに変換されるので「書き出し」は必要ありません。

lr export

高度な編集ができない:ツールの数で言えばLightroomはPhotoshopにはやはり劣ってしまいます。合成や、白紙の状態から何か作っていくというのにはLightroomは向いていません。

Photoshop

メリット

レイヤー:Photoshopのいちばんのメリットはこれではないでしょうか。レイヤーという、いわば透明なシートを画像の上にかぶせることで、画像に直接書き込むことなく編集できます。レイヤーマスクを使えばその下の画像の一部だけに効果を限定することができます。

レイヤーについて詳しくは別記事へ。

Photoshop初心者が覚えたい基本「レイヤー」について

ツールが充実:LightroomはRAW現像にターゲットを絞ったソフトなので高度な編集をするのにはあまり向いていません。Photoshopはツールが充実しており「Photoshopで不可能なことはない」と言われるほどです。一連の処理をアクションとして保存して次回からそれをワンクリックで適用することもできます。

photoshop tools

ショートカットがカスタマイズ可能:マウス(トラックパッド)を動かさなくても操作できるショートカットは大変便利です。LightroomとPhotoshop双方にショートカットがあります。そのなか、Photoshopでは、ツールに自分で新たにショートカットキーを割り振ったり、既存のショートカットキー変更することができます。Lightroomは初期設定のショートカットを変えることはできません。その点Photoshopはヘビーに使う人にとってはかゆいところに手が届くソフトといえます。

photoshop custom keyboard shortcut

「コンテンツに応じた塗りつぶし」:画像から特定の箇所を削除したいけれど、どうしても不自然になってしまうというときにコンテンツに応じた塗りつぶしが使えます。これで特定の箇所を塗りつぶすとコンピュータがその周辺の画像をもとに塗りつぶします。これはバージョンを重ねるごとに正確性がましてきています。

content aware fill photoshop

デメリット

大量の写真を処理するのに向かない:Lightroomは大量の写真を一度に処理するのに向いていますが、Photoshopはそれには向いていません。もちろん「バッチ処理」と「アクション」を組み合わせて一連の画像に同じ処理をする機能もありますが、設定がわずらわしく、手軽さでLightroomにはかないません。

使いこなすのに時間がかかる:ツールが豊富なのでその分習得するのに時間がかかります。

よくある誤解

しばしばあるLightroomとPhotoshopについての誤解です。

「Photoshop は非破壊ではない」:確かにPhotoshopでは元画像に直接編集することもできますが、レイヤーを使ったりスマートオブジェクトを使えばPhotoshopでも非破壊で編集することができます。

「LightroomでパノラマとHDRは作れない」:Lightroom CC のリリースで、Photoshopに送らなくてもLightroom内でパノラマ結合やHDR結合ができるようになりました。サムネイルで写真を選択して 右クリック>写真を結合>HDR/パノラマ で作ることができます。

「Photoshop でRAW現像はできない」:LightroomはRAW現像に特化したソフトですが、PhotoshopでもRAW現像することはできます。PhotoshopでRAW画像を開くと Adobe Camera RAW が起動し、これでRAW現像ができます。

「Photoshop は高価」:Photoshop CS6 は10万円ぐらいと大変高価でしたが、月額課金型のAdobe CC になって以来、月1000円程度で利用できるようになりました。

まとめ

いかがでしょうか。

PhotoshopとLightroomの両者のメリット・デメリットを比べてみました。どっちか一方を使うべきというのではなく、必要に応じて使い分けましょう。写真を管理、簡単な編集 をしたいというのであればLightroom。1枚の写真をがっつり加工したいというのであればPhotoshopを使うという感じです。

私としては、Lightroomで90%は事足りています。「PhotoshopかLightroomかどっちか選べ」と言われたら迷わず Lightroom を選択します。それぐらいLightroomは魅力的です。

Lightroomはパッケージ(単体)版を購入することもできますが、Adobe CC フォトグラフィプランを購入すればLightroomとPhotoshop両方使うことができます。価格は月にして1000円ほどです。

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