「非破壊編集」とは?

Windows付属の「ペイント」や、ネットにあるフリー(無料)の写真編集ソフトの大半は「破壊的」編集です。「破壊的」と言っても、文字通り写真を「破壊する」わけではありません。ユーザーは写真を良くしようとして調整しているからです。コントラストを高めたり、明るさを調整したりといったことは別に写真を破壊しているわけではありません。

では、何が問題なのでしょうか?

それは、編集が元画像のピクセルを直接変えてしまうことです。例えば露出を高くしたとすると、元画像のピクセルが明るくなり、保存してしまうと元に戻すことはできません。切り取ったら元画像も切り取られ、コントラストを上げたら元画像のコントラスが上がります。

「コントラストスライダや露出スライダをマイナス(-)にすれば元に戻せるじゃないか」と思うかもしれないですが、JPEGは性質上、編集を繰り返すと劣化する傾向があります。Ctrl(Cmd)+Z で元に戻すことはできますが、それはその作業で行なった分だけで、保存して閉じてしまうとそういった履歴は消えてしまいます。

(この記事では「破壊」という粗野な言葉が頻出しますが、あしからず。他にいい言葉がなかったもので…)

非破壊編集の重要性

元画像を直接編集してはいけないことはわかりました。ならば「元画像のコピーを作っておけばいいのでは?」と思うかもしれません。そうすれば元画像を編集しても、コピーがあるので元に戻すことができます。しかし、これは問題があります。元画像のコピーを作るとHDDの容量を取ってしまうからです。単純に今の写真をコピーするとサイズが2倍になってしまいます。

これを解決するのが非破壊編集できるソフトです。

非破壊編集のソフトはどういう仕組みなのでしょうか?元画像を直接編集しないしくみ。なぜ直接ピクセルを編集せずに画面上では編集が可能か?ソフトによってしくみは異なりますが、共通して言えることは、編集データを別に作ってあるから。Lightroomで言えばそれはカタログやxmpファイルに、Photoshopで言えばレイヤーになります。ソフトはそれらの編集データのフィルターをプレビューにかぶせてユーザーが確認できるようにしています。

Lightroomカタログとxmpファイルについては別記事で詳しく解説しました。

そもそもLightroomの「カタログ」って何?

Lightroomのxmpファイルには何が保存されているの?

非破壊編集のメリット

  • やり直しできる
  • ソフトによっては編集をさかのぼれる
  • 容量を節約できる
  • 同じ写真の異なる編集バージョンを作れる

編集を確定するには?

元画像を直接編集しないなら、編集を確定するにはどうしたらいいのでしょうか?

それが書き出し(現像)という機能です。編集パラメータと元画像を1枚の写真にしてJPEGなどに変換します。

when exported

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Photoshopでの非破壊編集

Photoshopはそれだけでは非破壊編集できません。レイヤースマートオブジェクト機能を使いましょう。

また保存するときは必ずPSDかTIFF形式にしましょう。レイヤー等が保存されるからです。

それぞれのフォーマットのメリット・デメリットは別記事へ

JPEGとRAWって何が違うの? 写真の保存形式まとめ!

まとめ

いかがでしょうか。

Lightroom以外のソフトを使っている方は、今一度そのソフトで非破壊編集ができるかどうか必ず確かめましょう。できなならLightroom等の非破壊編集できるソフトに切り替えましょう。

ちなみに以上に紹介した破壊的編集の例はJPEGでの話です。RAWであれば対応ソフトであればすべて非破壊編集になります。

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