Lightroomを「キヤノンの色」で表示するには?

周知のように、RAWファイルはJPEGとは違い加工されていない「生の」データであるためソフトによって表示される色が異なります。EOSの背面モニターで見た発色とLightroomで見たときの発色が少し異なることがあります。

これを合わせるにはどうしたらいいのでしょうか?

RAWについて詳しい解説は別記事へ

解説!「RAW」ってなに?

比較

下の写真はEOSでRAW+JPEG撮影をして、左がJPEG、右がRAWをLightroomで現像してJPEGに書き出したものです。

わずかですが、色合いが違いますね。

(なお、ここでは条件を同じにするためにEOSピクチャースタイル等の補正は標準か無効にしてあります。Lightroomでもすべて初期設定で現像しています。)

140330-113500 from eos 140330-113500 from lightroom

どうして異なるのでしょうか?なぜ同じ写真なのにLightroomとEOSのJPEGでは色が異なるのでしょうか?

それは、RAWを処理するのにソフトによって異なる現像システムが採用されているからです。EOSで撮ったJPEGもカメラ内でRAWから現像された結果です。

ではそのEOSの色をLightroomで再現することはできるのでしょうか?

Lightroomは写真の管理・編集・出力がこれだけで完結する大変優れたソフトです。編集にもパラメータが充実していて、自由自在に現像できます。愛用している方も多いのではないでしょうか。

その便利なLightroomですが、上で言ったようにEOSやDPP(Digital Photo Professional)とは異なる現像システムを採用しています。どうやったら「キヤノンの色」を表示できるのでしょうか?

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EOSの設定

Lightroomの設定の前に、まずはカメラの設定からです。EOSにはピクチャースタイルなどのさまざまな設定があります。しかし、そういった設定情報がすべてLightroomでも読み込まれるわけではないからです。

EOSの以下の設定がLightroomでは破棄されてしまいます。

  • ピクチャースタイル
  • ホワイトバランス
  • レンズ光学補正
  • オートライティングオプティマイザ
  • 高感度撮影時のノイズ低減
  • 高輝度側・階調優先

これらはLightroomでは読み込まれず、無視されます。ピクチャースタイルを設定していたとしても「オート」設定として扱われます。

EOSでのこういった味付けが破棄されてしまうのは少し残念ですね。RAWファイルのというのはメーカー専用の形式であるため他社メーカーのソフトであるAdobe Lightroomでは読み込めないのです。

Lightroomでの設定

以上の設定を理解して、Lightroomでキヤノンの色を表示するにはどうしたらいいのでしょうか?

Lightroomにはそれを想定した機能があります。

現像モジュールの右側パネルの一番下に「カメラキャリブレーション」という項目があります。

camera profile calibration

そのなかに「プロファイル」という項目があります。これは、カメラでさまざまな場面を想定した発色に、なるべく近く発色でできるようにAdobeが用意しているプロファイルです。初期設定ではAdobe Standardになっています。

  • Adobe Standard
  • Camera Faithful
  • Camera Landscape
  • Camera Neutral
  • Camera Portrait
  • Camera Standard

キヤノンの色を表示するにはこの中の「Camera Standard」にしましょう。これで(1)EOSのモニター再生の色、(2)DPPの色、(3)EOSで撮って出しのJPEGの色 にすることができました。

(なお、これはACR(Adobe Camera RAW)でも同様です)

読み込み時に設定を適用しよう

上の Camera Standard への設定を読み込み後に手動で行なってもいいですが、Lightroomにはプリセットという便利な機能があるのでそれを使いましょう。プリセットとは一連の現像パラメータを保存しておいて一括で適用できる機能です。

Lightroom現像プリセットの作り方

やり方

  1. 現像モジュールを開く
  2. カメラキャリブレーション>プロファイル>Camera Standard に設定
  3. ショートカット:Ctrl(Cmd)+Shift+N で新規プリセット作成を開く
  4. 名前をつける
  5. 設定項目の「カメラキャリブレーション」が必ずチェックされていることを確認。(その他の設定は自由)
  6. 作成 をクリック。

preset_settings camera profile camera standard

読み込み画面を開く

右側パネルの 読み込み時に適用>現像設定>上で設定したプリセット

「読み込み」をクリックすれば取り込まれた写真にはすべてカメラプロファイル「Camera Standard」が割り当てられていて「キヤノンの色」で閲覧・編集することができます。

まとめ

いかかでしょうか。

EOSモニター(ディスプレイ)で見たそのままの色をLightroomで再現するには「カメラプロファイル にCamera Standard を使うべし」ということがわかりました。

お役に立てればと思います。

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