初心者のために「絞り」を解説

露出には、ISO、シャッタスピード、絞りの3つがあります。今回はその中の絞りを解説します。

ISOについては別記事へ

初心者早わかり!「ISO感度」って何?

絞りとは?

絞りを端的に言うと「」です。

レンズの中を覗くと、以下のような多角形の「羽」で構成された穴があり、これが絞りです。レンズをカメラに取り付けることで光がレンズを通る量をコントロールすることができます。英語では”aperture”と言います。アップル純正の写真編集ソフト(すでに開発終了)の「Aperture」と同じ名前ですね。

aperture thmb2

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レンズ内のどこにある?

ISOとシャッタースピードはカメラ側にあるのに対し、絞りはレンズ側にあります。

カメラメーカーのレンズのスペック表で一例を見てみましょう。以下の図はキヤノンのEF50mm F1.8 STM の断面図です。図の真ん中より少し右側に縦線 | が2本上下にありますね。これがレンズ内での絞りの位置を示しています。

EF50mm F1.8 STMの断面図。キヤノンサイトより。
EF50mm F1.8 STMの断面図。キヤノンサイトより。

表記方法と特徴

絞りは「F2.8」といったF値で表されます。 f/1, f/1.4, f/2, f/2.8, f/4 のような段階です。少しややこしい点は、値が小さい方が穴が大きく値が大きいほど穴が小さいという点です。

絞り値のステップ表です。

絞りステップ F1 F1.4 F2 F2.8 F4 F5.6 F8 F11 F16 F22 F32 F45 F64

光の量は、1段絞ると(数字が大きくなると)面積は半分になります。F2.8からF4に絞ると通る光の量は半分になります。逆に、例えばF8からF5.6のように1段開くと通る光の量は倍になります。

光の量をコントロール

絞りの用途は、上で言ったように、絞りは光の量をコントロールすることです。絞ると穴が小さくなって光の量が少なくなり、開くと穴が大きくなって光の量が多くなります。

以下の写真は、左が絞ったとき(F値が高い)と、右が開いたとき(F値が小さい)の比較です。絞った左の写真ははカメラに届く光の量が少ないので暗いです。一方の右側は絞りを開いたのでカメラに届く光の量が多いので明るく写っています。

(シャッタースピードとISOは同じです。)

higher f stop 160331-134405

被写界深度をコントロール

絞りは光の量をコントロールするならば「いつも最大開放で撮ればいいのでは?」と思うかもしれません。開放で撮れば明るく撮れる上、シャッタースピードを速くすることができるので手ブレがしにくい等メリットが多くあります。では、なぜ絞りが存在するのでしょうか?それは光の量をコントロールする以外にもコントロールできるものがあるからです。それは「被写界深度」です。

被写界深度とはピントが合っている前後の範囲のことです。絞り値を高くする(絞る)と被写界深度が深くなり、ピントが合っている範囲が広くなります。逆に絞り値を低くする(開く)と、ピントが合っている範囲が狭くなります。

被写界深度について詳しくは別記事へ

初心者早わかり!被写界深度とは?

depth of field dof

レンズの開放F値を知る

レンズのF値を知るにはどうしたらいいのでしょうか?それはレンズ名からわかります。レンズ名に記載されている。

例えば、キヤノンのEF50mm F1.8 STM を見てみましょう。EFはキヤノンのレンズシリーズの名称、50mmは焦点距離、F1.8というFに数字がついているのが開放絞り値です。ズームレンズのF値が2つあるのは、それぞれ広角端と望遠端にあたります。F値が低ければ低いほど良いのは言うまでもありませんが、高価になる傾向があります。

  • キヤノン EF50mm F1.8 STM
  • ニコン AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VR
  • シグマ 30mm F1.4 DC HSM | Art

写真の絞りを確認する

デジタル画像の中にはカメラの機種やレンズ名、焦点距離、シャッタースピードなどのデータが保存されています。そのなかに絞り情報もあります。

これはどうやって見るのでしょうか?

カメラで

撮った写真のプレビューで確認できます。

aperture displayed on camera

PCで確認

  • Lightroom
  • Finder(Mac)、エクスプローラ(Windows)
  • Photoshop

詳しくはEXIFを解説した別記事へ

EXIFって何?データからわかる写真

iPhone(スマホ)で

iPhoneのアップル純正写真アプリでは絞り情報を見ることはできないのでアプリを使います。
写真情報ビューア – Exif Viewer – Takashi Wada

まとめ

いかがでしょうか。

絞りは「穴」であるということが分かったと思います。光の量をコントロールするだけでなく、被写界深度をコントロールできます。被写界深度は風景写真を撮るときに手前のものと奥の風景両方にピントを合わせたいときや、マクロ撮影でピントにシビアなときに使いこなしましょう。

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