Lightroomの現像モジュールには充実したパラメータがありますが、そのなかの「基本補正」の項目の中に「ハイライト」と「白レベル」という似た項目があります。
両者は何が違うのでしょうか?
共通点
まずは「ハイライト」と「白レベル」の共通点を見てみたいと思います。単語からして写真の明るい部分を補正する機能であることがわかります。
では両者の違いは何なのでしょうか?
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白レベル
白レベルを理解するには、ヒストグラム上で見た方がわかりやすいと思います。ヒストグラムについては別記事で詳しく解説しました。徹底解説!ヒストグラムって何?
ヒストグラムはピクセルの色と明るさごとの量をグラフに置き換えたものですが、それのいちばん右側にマウスカーソルを置くと(Windwos&Mac共通)ヒストグラムの下に「白レベル」と表示されるのがわかります。
このことから白レベルは画像のいちばん明るい(真っ白)の最大値を変更するものだということがわかります。
ハイライト
“ハイライト”という言葉はしばしば「100%白になった場所」という意味合いで使われます。しかしLightroomでは少し違います。ここでは、「ハイライト」は100%白よりも少し暗い範囲をコントロールするのを指しています。
ここでもヒストグラムを見た方がわかりやすいと思います。
上の白レベルと比べて、範囲が若干中間に寄っているのがわかります。
どんなときに使うの?
両者はどんな写真で使えばいいのでしょうか。
白レベル
私はダイナミックレンジを黒から白までいっぱいに使いたいと思っているので、そういうときに白レベルは非常に便利です。すこしくすんだ写真(左)を、白レベルを+50ぐらいにしてみると。コントラストが上がって明るい画像になりました。
ちなみに、スライダを動かす時にAlt(Opt)キーを押すと、白飛びした範囲がモノクロで表示されます。
ハイライト
ハイライトは白飛びしてしまったディテールを復元するのに便利です。
以下の左の写真は空の雲がほとんど白飛びしてしまっていますが、ハイライトを -100 にしてみるとそのディテールがよくわかるようになりました。
白飛びしてもあとで復元しやすくするために、階調の豊富なRAWで撮影することをオススメします。
ちなみに、ここでも、スライダを動かす時にAlt(Opt)キーを押すと、白飛びした範囲がモノクロで表示されます。
まとめ
もちろんハイライトと白レベルはどっちか一つを使うのではなく、必要に応じて両方使いましょう。