よくわかる。エクステンションチューブって何?

花などを大きくアップで撮ろうとすると、被写体になるべく近く必要があります。できれば被写体から30cm以内に近づきたいのですが、マクロレンズでないと近づける距離に限界があります。

そこで、既存のレンズを「マクロレンズ」にできるのがエクステンションチューブです。

extension tube thu

エクステンションチューブとは?

「マクロ写真を撮るにはマクロレンズが必要」と思っている人は多いと思いますが、実は、既存のレンズでもエクステンションチューブを使えばマクロ写真を撮ることができます

エクステンションチューブは、カメラとレンズの間に挟む空洞の筒みたいなものです。空洞なので、中にはレンズはなく、その点でレンズがあるエクステンダーとは異なります。カメラとレンズの間に間隔を作ることで、最短撮影距離を短くすることができます。

エクステンションチューブの製品名には独自の表記があります。例えばキヤノンの「エクステンションチューブEF25II」の「25」という数字はエクステンションチューブの長さが 25mm であることを表しています。この数字が長いほど近接撮影が可能です。キヤノンで言えば「エクステンションチューブEF12II」よりは上記の「エクステンションチューブEF25II」のほうが近接撮影が可能です。

エクステンションチューブを使うことで最大撮影倍率を大きくすることができます。最大撮影倍率とはイメージセンサーに写る被写体の大きさと実際の被写体の大きさの比率です。「最大撮影倍率1」が実際の被写体と同じ大きさです。エクステンションチューブを使った時の最大撮影倍率を計算する式は以下の通りです。

(チューブの長さ÷レンズの焦点距離)+ レンズの最大撮影倍率 = エクステンションチューブ使用時の最大撮影倍率

例:エクステンションチューブEF25II を EF50mm F1.8 STM で使用時には、(25mm ÷ 50mm)+ 0.21倍 = 0.71倍 となり、最大撮影倍率が0.21倍から0.71倍にもなります。

131115-180322

(キヤノンのEF70-200mm F4L IS USM に エクステンションチューブEF25II をつけて撮影したもの)

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「クローズアップレンズ」との違い

既存のレンズをマクロレンズにする方法としてもう一つ挙げられるのがいわゆる「クローズアップレンズ」を使う方法です。エクステンションチューブとの違いは、クローズアップレンズはレンズの先端にフィルターとして回転させて付ける点です。エクステンションチューブのようにレンズをカメラから取り外す必要がなく、埃が入りにくいです。しかし、クローズアップレンズだと写真にゆがみが出てしまうのが難点です。

クローズアップレンズはケンコーなどから発売されています。

kenko close up lens lineup

メリットとデメリット

メリット

  • マクロレンズより安価
  • ほぼすべてのレンズを「マクロレンズ」にすることができる
  • 光学機構がないため画質に影響が少ない
  • サードパーティ製のエクステンションチューブが使える

デメリット

  • 望遠レンズでは効果が少ない
  • 専用のマクロレンズに比べて画質が劣る
  • 明るさが表記のF値よりも暗くなる
  • 付け替えるときに埃、チリが入りやすい
  • サードパーティー製レンズで使うとAFや手ぶれ補正がうまく機能しないことがある
  • 遠法の撮影に向かない

まとめ

「マクロ写真を始めてみたいけど、マクロレンズ買う余裕がない」という方にはエクステンションチューブはぴったりだと思います。マクロレンズよりも軽量でコンパクトなため持ち歩くのも苦になりません。

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