トーンカーブとレベル補正の違い

Photoshopには補正ツールとしてレベル補正とトーンカーブの2種類があります。トーンカーブは、斜め45度の線が走っており、横軸には編集前の入力値、縦軸には編集後の出力値を表しています。任意の点で上下させることでそのトーンを明るくしたり暗くしたりできます。LightroomとPhotoshopにはトーンカーブがあります。Lightroomでは現像モジュールの「基本補正」の下にある「トーンカーブ」という項目です。

トーンカーブと同時に「レベル補正」という大変よく似た機能があります。両者は何が違うのでしょうか?

別記事でトーンカーブについて書きました。

写真の「トーンカーブ」って何?

 

レベル補正とは?

どこにある?

Photoshopでレベル補正を使う方法は二つあります。

一つ目は メニュー>ウィンドウ>色調補正 にレベル補正があり、クリックするとレベル補正レイヤーを作る方法です。

photoshop levels1

もう一つは メニュー>色調補正>レベル補正 で、レイヤーは作らず既存のレイヤーに直接適用するものです。ですので、できる限り上のレイヤーを使ったレベル補正にしたほうがいいでしょう。

特徴

レベル補正はいちばん明るい点や、いちばん暗い点をコントロールできます。「シャドウ」スライダを右に動かすとそれより左側にあるレンジが真っ黒になります。「中間調」スライダを左右に動かすとグレー(128)を上下させることができます。「ハイライト」はシャドウの逆で、左に動かすとそれより右にあるレンジは真っ白(255)になります。

levels interface

トーンカーブとの共通点

こうしてレベル補正の特徴を見ているとトーンカーブと大変よく似ています。

どんな共通点があるのでしょうか?

共通点

  • 写真の明るさやシャドウ部、ハイライト部を調整することができる。
  • リセットが簡単。photoshop reset buttonウィンドウの下にあるリセットボタンを押せば簡単にリセットできます。
  • いちばん明るい点や、いちばん暗い点を定めることができる

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違い

ではトーンカーブとレベル補正の違いはなんでしょうか?

モノクログラデーションの種類:レベル補正もトーンカーブも両方、白から黒のグラデーションがあります。これは真っ黒から真っ白までという写真の明るさを表しています。このグラデーションはレベル補正では一つだけなので理解するのは簡単です。しかしトーンカーブでは縦と横とふたつあります。両者は何が違うのでしょうか?

トーンカーブについての記事でも解説しましたが、これは、横軸が入力値、縦軸が出力値を示しています。これはそれぞれ「編集前」と「編集後」と言ってもいいと思います。スライダを上に動かすとその入力値よりも出力値のほうが高いので写真が明るくなります。

levels vs curves gradation

インターフェイス:レベル補正のスライダは5つしかありません。それは、シャドウ、中間調、ハイライト、シャドウの出力値、ハイライトの出力値 です。それに対してトーンカーブはカーブ(直線)上にユーザーが自由にポイントを設定することができるので「スライダ」の数は無数にあります。

それぞれのメリット・デメリット

レベル補正

  • メリット
    • インターフェイスがシンプル:上の図のように、レベル補正のスライダの数はトーンカーブよりも少ないので、いちばん暗い点や、いちばん明るい点をざっくり設定したいときに便利です。
  • デメリット
    • シャドウからハイライトまでの全域を変わってしまう:いちばんのデメリットはこれではないでしょうか。トーンカーブではそれぞれの明るさのレンジに応じて細かく調整できますが、レベル補正では中間調という一つのスライダしかないので細かな調整がしにくいです。

トーンカーブ

  • メリット
    • 細かな調整ができる:いちばんのメリットはこれではないでしょうか。下の図のようにカーブ上の好きな点を選んで上下に調整できます。特に俊逸なのが「手」のアイコンを使うことです。これを使って画像上をドラッグするとそのトーンの調整が自動的にカーブに反映されます。
    • ホワイトバランス補正ができる:下の図にスポイトのマークが3つあり、その真ん中のスポイトは、画像上からサンプルした点を「グレー」として設定することができます。ですのでグレーカードなどを被写体の側において撮影し、トーンカーブでそれをサンプルしてホワイトバランスの補正をすることができます。
    • 白点や黒点を変えずに調整:レベル補正ではコントラストを高くしようとすると必然で気に黒点(0)と白点(255)が上下してしまいましたが、トーンカーブでは有名なS字の形にすることで白点や黒点を変えずに自然にコントラストを上げることができます。コントラストを下げるときも同様です。
  • デメリット
    • インターフェイスが複雑:レベル補正のスライダは5つだけでしたが、トーンカーブは線上に自分で自由に設定できるため、初心者にはやや使いにくく、慣れるのに時間がかかります。

levels tweak

まとめ

いかがでしょうか。

トーンカーブとレベル補正を比べてみました。こうしてみると「レベル補正でできることはすべてトーンカーブでできるではないか」と思うかもしれません。例えばレベル補正でシャドウのスライダを右に動かすとそれより左のレンジは真っ黒になりますが、トーンカーブの左下のポイント(0)を真上に動かすと同じことができます。それだけでなくトーンカーブはレベル補正にはできない微調整もできます。よって、トーンカーブでできることはレベル補正でもできると言え、「レベル補正はトーンカーブの簡易版である」ということができます。

私は8割ぐらいトーンカーブを使います。トーンカーブのほうがレベル補正よりもコントロールできる幅が断然広いからです。

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